聖夜にお礼を言って、あたしは屋上の階段を駆け下り、校門を飛び出した。


風磨…。


あたしの大切な大切な幼馴染みであり、あたしのお兄ちゃん的な存在。


風磨のことは大好きだけど、天翔への思いとは少し違うの。


今、あたしに一番必要なのは天翔なの…。


風磨の傷つく顔は見たくないけど、あたしは何を失っても天翔のそばにいたい。


天翔なら…あたしの苦しみを全部受け止めてくれる。わかってくれる。


そんな気がするの…。