入学式の日に、俺の学校の屋上で授業をサボっていた聖夜。


そんな聖夜が入学生の中から有坂美桜を見つけた。


確かに有坂美桜は、たくさんいる入学生の中でもひときわ目立っていた。


ぱっちりした二重の瞳に長いまつ毛。


赤くぷっくりとした唇、雪のように白くきめ細かい肌。


優しい栗色の髪はさらふわで、毛先に軽く緩いウェーブがかかっている。


背も高く、スタイルも抜群。


なにより印象的なのは、右にふたつ、左にひとつ開いたピアス。


まさに美人とはこのことを言うのだろう。


まわりにいる男の視線は有坂美桜に釘付けだった。