それに、聖夜は見た目も派手だし、かなりの有名人。


どうしていつも先生たちにバレないでここにこれるのだろう…。


不思議に思っていると、息を整えた聖夜がゆっくりとあたしの前に近づいた。


聖夜を見ると、嫌でも天翔を思い出してしまう。


「どうしたの?」


聖夜の目を見れず、俯いたまま聖夜に尋ねる。


すると、聖夜はゆっくりと口を開いた。


「天翔が……」


…やっぱり天翔の話か。


胸がズキンと痛む。


ダメ…。もう天翔と関わっちゃいけないの…。