【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

「……クソッ…!!!」


どこにもぶつけることのできない怒りが、次々と溢れてくる。


ダメだ…。


もう自分をコントロールすることができない。


とりあえず…頭でも冷やしてくるか…。


そう思った俺は、倉庫をあとにした。





「ふぅ…」


考えもなしに倉庫を飛び出した俺は、行くあてもなく、近くの広場のような公園に来ていた。


とりあえずベンチに座り、落ち着きを取り戻すため、タバコに火をつける。


美桜にとって、どうすることが一番いいのだろう…。