【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

なんだかんだ言っても、やっぱり聖夜は必要なんだよな…。


そんなことを思いながら、俺はバイクを走らせた。






「どこいるんだよ…」


勢いで探しに来たものの、俺に美桜の居場所がわかるわずもなくて…。


さまよっていた俺は、3日前に美桜を連れてきた、桜並木に来ていた。


3日前までは散り初めだった桜は、緑の新芽が顔を出し始めている。


また来年まで見れないと思うと、少し寂しい。


「探すか…」


ここにはいないと判断した俺が、ヘルメットを被ろうとしたとき…。