【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

「だから、一言余計なんだよ…」


そう言いながらも、満足そうに笑っている聖夜を後に、俺はバイクに跨がった。


美桜がいないことを知っているなら、すぐ美桜を探せばいいのに…。


でも、俺にはその勇気がなかった。


今まで聖夜以外のやつと、まともに関わったことがなかったから…。


何となく、美桜と関わるのが怖かった。


だから…。


自然と倉庫に行ってしまった。


案の定、聖夜はそんな俺の考えを見破り、後押ししてくれた。