【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

「別に。お前がうざいくらいポジティブじゃないと、調子狂うだけ」


「……それ、褒めてんの?」


「さぁな」


「天翔って、いつも一言余計なんだよ!!」


聖夜は剥れながらも、少し嬉しそうだった。


やっぱり聖夜は少しめんどくさいくらいがちょうどいい。


俺も子供のような聖夜を見て、クスッと笑った。


「そう言えば、何かあったのか?」


聖夜は思い出したかのように、不思議そうに首を傾げた。


「何で?」


「だって…。天翔が授業サボるとか、珍しいじゃん」