【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

「優実のことか?」


「それ以外ねぇだろ…」


「だよな〜」


いや、浮かれてないで、早く話せよ…。


「で、付き合ったわけ?」


俺が痺れを切らして問いかけると、聖夜は首を横に振った。


「いいや、付き合ってねぇよ」


「へぇ〜。お前にしては珍しいじゃん」


「なっ!? さっきから天翔、ひでぇよ!!」


「ホントのことだろ…」


俺が言うと、聖夜は負けを認めたようにため息をついた。


「まぁ…今までなんて、ただの遊びだし」