【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

「あんないい女、さっさと抱けばいいのに…」


そんな俺をよそに、聖夜はケラケラと笑いながら言った。


全くこいつは…。


「バァーカ。お前と違うんだよ」


「はぁ!? ひでぇな!! 冗談に決まってるだろ!? 俺だって…―」


「わぁかってるよ、うるせえな…」


「お前が言ったんだろ!?」


聖夜はまだブツブツと言っている。


俺だって冗談に決まってるだろ…。


「そう言えば、お前はどうだったんだよ」


俺が聞くと、聖夜は待ってましたとばかりに目を輝かせた。