俯いたままの女には、冷たい視線が浴びせられる。


はぁ…―。


ホント、女ってめんどくせぇな…。


ま、あの女がどうなろうと、俺には関係ない。


それに、ああいうしつこい女は嫌いだ。


俺はフゥとため息をついて、窓の外に視線をむけた。






「つまんねぇ…」


2限の授業を終えて、俺は机にうなだれた。


授業自体はさほど苦痛ではない。


ただ話を聞いていれば、それでいい。


特別何かするわけでもないし、誰とも関わらなくていい。