【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

それと同時に周りの女子たちが騒ぎ出す。


ハッキリ言って、かなりうるさい…。


「聖夜さん!!」


優実は嬉しそうに目を輝かせた。


「あれ? 美桜の友達?」


聖夜はあたしと優実を見比べながら、目を丸くした。


「はい!!」


「そうなんだ! なら話ははやいな…」


「どういうこと?」


あたしが言うと、聖夜は意味ありげに笑った。


「この子、もらっていい?」


聖夜は、真顔であたしに尋ねてきた。


横を見ると、頭に?マークを浮かべた優実がいた。