【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

「優実、他に何か聖夜言ってた?」


「うーん…。あっ!! お前のこと、気に入ったって言われた!」


やっぱり…。


優実、やっぱり鈍感だな〜。


そんなやりとりをしていると、ものすごいバイクの音がした。


それと共に、女子のキャー!!という悲鳴のような声が聞こえてきた。


なんの騒ぎ…?


優実と女子の中を掻き分けていくと、バイクに跨がりメットをはずす、聖夜の姿があった。


「おっ、美桜じゃん」


あたしたちに気づいた聖夜は、ニコッと微笑んだ。