【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

「今日の放課後、空けとけよ」


「…へっ!?」


「じゃあな」


それだけ言うと、天翔は歩いていってしまった。


放課後…? またずいぶんいきなりだな…。


まぁ、特に予定もないし…。別にいっか。


その時、あたしは視線を感じ、視線の先に目をやった。


すると、さっき天翔に話しかけていた金髪の女のグループが、あたしを睨んでいた。


…やっぱり怖い。



あたしが女たちのグループに目を向けると、女たちはすぐにどこかに去っていった。