【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

その言葉に、怒りで震える金髪の女。


「もういいだろ? お前に構ってるヒマなんてねぇんだよ」


そう言うと、天翔はあたしの方に歩いてきた。


それに驚いて、思わず固まるあたし。


天翔はあたしの前で立ち止まると、クスッと笑った。


「何ビビってんだよ」


「べ、別にビビってないし…」


「あっそ、説得力ねーけどな」


…ムカつく。一言余計なんだから…!!


あたしがムッとしていると、天翔があたしの耳元で囁いた。