【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

その時、天翔とあたしの視線がバチッと絡む。


でも、あたしはすぐに天翔から目を反らす。


昨日の今日で、天翔の顔、まともに見れるわけないじゃん…。


天翔はあたしに気づくと、金髪の女から離れようとした。


しかし、金髪の女は天翔の腕をガシッと掴み、それを許さない。


「ちょっと待ってよ!! じゃあ、今までのはなんだったの!?」


「初めに言ったろ…。遊びって」


そんな金髪の女に、うんざりと答える天翔。