【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

うわっ…。怖っ…。


ああいうの、苦手…。


「……んだよ」


諦めない金髪の女に、うんざりしながら天翔は答える。


「今日、あたしと遊ぼ?」


天翔の腕に抱きつきながら、上目遣いで言う、金髪の女。


その光景を見て、胸がズキンと痛んだ。


「無理」


抱きついてくる金髪の女を振り払いながら、天翔は即答した。


「何でよ!?」


「お前に興味ねぇし」


天翔はうんざりとため息をつき、金髪の女から目を反らした。