しゃがみこむ松本翔太を見下ろす目は、背筋がゾッとするほど冷たかった。


「クソッ…!!」


松本翔太は立ち上がると、血走った目であたしを見た。


その瞬間、あたしの体はビクッと震える。


「ぜってぇにお前を俺のもんにする。覚悟しろよ!!」


「…ッ!?」


それだけ言い残し、松本翔太は校門から出ていった。


どうしよう…。


松本翔太、めちゃくちゃ怒ってた…。


なにされるかわかんないよ…。


あたしはただ、震えながら松本翔太の去った校門の方を見つめていた。