『俺のものになれよ』


『お前のこと、守ってやる』


天翔に言われた言葉が…囁かれた言葉が…。


頭から離れない。


あたし、なんでこんなに天翔のことばかり考えてるの…―?





次の日。


昨日の夜、結局まともに寝れなかったあたし。


「ふぁ〜……」


授業に出てはいるものの、あくびばかりしている。


授業…つまんないなぁ…。


ふと窓の外に目を向けると、散り始めた桜の木が見えた。


満開の桜も綺麗だけど、散っている桜も違った美しさがある。