そんな自分を、俺はどうしても許すことが出来なかった。


やり場のない怒りが、ただこみ上げてくるばかり。


ここにいてもどうしようもない…。


やってしまったことは、取り返しがつかない。


俺は仕方なく歩き出す。


一人で帰るのには、慣れているはずなのに…。


美桜が隣にいない帰り道が、何故かやけに寂しく感じる。


何か俺…。らしくねぇ…。


今日、俺は改めて自分の気持ちに気がついた。


俺は…。


確実に美桜を好きになっている。