「はぁ…」


俺は、しばらく美桜の家の前を離れることが出来なかった。


なんでいきなりキスなんてしたんだろう…?


自分のしたことに、今更ながら後悔する。


「クソッ…」


俺は拳を握りしめた。


美桜の前だと、自分をコントロールできない。


いつも冷静沈着な俺だけど、美桜の前では自分が何をしているのか、わからなくなってしまう。


なんでなんだよ…。


あーあ、嫌われた…よな…。


守ってやるとか言っておきながら、俺は美桜を傷つけた。