【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

まぁ…俺らは普段、女にちやほやされてるからな…。


ヘコむのも無理ないか…。


「やっぱり美桜、ただ者じゃねぇ…」


聖夜はしみじみ呟いた。


ふと美桜に目をやると、美桜は俺らの倉庫の方を見つめていた。


「どうした?」


俺が聞くと、美桜は停めてある2台のバイクを指差した。


俺と聖夜のバイク…。


「天翔のバイク?」


「そうだけど…興味でもあんの?」


「いや、ちょっと乗ってみたいなぁって思っただけ」


「ふぅん…」


やっぱり普通の女とは違うんだよな…。こういうとこ…。