【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

「あぁ…。美桜、ごめんな…?」


申し訳なさそうに謝る聖夜。


「別に。迷惑だなんて思ってないよ」


その返事に、聖夜はホッとした表情を浮かべる。


「まぁ、やってることは、男として最低だけどね」


その言葉に聖夜はショックを受けたように、うなだれた。


こいつ、かなり毒舌だな…。


そんな美桜に俺は苦笑いを浮かべた。


「冗談だって…」


あまりにヘコんでいる聖夜を見て、美桜も苦笑いを浮かべて言った。


「女にこんなこと言われたの、初めて…」