【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

さっきまであんなに怒ってのに、女は俯いて黙りこんだ。


まぁ…図星だからな…。


「最低…」


「は?」


「あんたも聖夜も、最低っ!!」


女は大粒の涙を流しながら、吐き捨てるように言った。


それを見て、聖夜は呆れたため息をついた。


「初めに言ったろ? ただの遊びだって」


「で、でもっ…!!」


「それでもいいって言ったのは誰だ?」


「…もういいっ!! あたしがバカだった」


聖夜が釘を差すと、女は泣きながら走りさった。