【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

聖夜の言った通りだ…。


つーか、話してる途中で来るとか、タイミングがいいんだか、悪いんだか…。


「悪いけど、無理だな」


聖夜が低く呟くと、西陵のトップはニヤリと笑った。


「俺らの下にボロボロにされたらしいな〜、今泉」


いかにも挑発するような口調。


こういうとき、気性が荒い聖夜は、西陵のトップの挑発に乗せられる。


「テメェ!! …っ…―」


勢いよく立ち上がろうとした聖夜は、殴られた痛みで顔をしかめた。