その日は蒼の仲のいい『三浦カンナ』って子が来てて、どうやら高校も同じらしく紹介された。


「空くんっ!この子ね、三浦カンナちゃん、
私の小学校からの親友でね、
高校も青峰なんだっ」


「三浦カンナです。
神木君のことは夏頃からしつこく
耳タコなくらい聞いてるから、
会ったのは初めてだけど、ずっと
前からの知り合いみたいに感じる。
ま、蒼共々宜しくね。」


サバサバした綺麗めな子だった。


三浦さんは気になることをさらりと言ってた。


『夏頃からしつこく…』俺の話を親友にしていた?


なんで?


「神木空、宜しく…
ねぇ、夏からって、なんで?」


蒼の方を向いて聞いてみる。


「へっ…?なんでって…」


あっという間に耳までも真っ赤っか…


「あれぇ~?蒼ちゃぁん?
あんた、神木君になんも話してないんだ?
夏休みに、陸の写メみて
一目惚……「うわぁぁ~~ぁ~!!」」


話し出した三浦さんの言葉を大声でかき消す蒼。


「神木君、この子、人生全て
神木空に捧げてるくらい
ベタ惚れだけど、重いんじゃない?」


「カンナっ、ヒドイよっ!」


蒼を無視して話し続ける三浦さん。


『人生全て…』


言われたことを理解するためしばらく黙ってると…