「なぁ、蒼。
これまで書き貯めたデザイン画、
今度みせるからさ、
その中からまた、このドレスみたいに
形にしてくれる?」


「いいのっ?
それ、めちゃ嬉しいよ!!」


キラキラ潤む瞳は本当に嬉しさを表していて、その勢いにのけぞりそう。


「じゃぁ、次、俺んちいったらな?」


「えぇ~学校に持って来てくれないの?」


「やだよ…誰に見られるか
分かんないだろ?」


「あっそっかっ!
デザイン、盗まれたら
大変だもんねぇ~そうだよねぇ…」


違う方向に勘違いしてるけど、まぁ、いいか。


マンションまで送り俺も自宅に戻った。


☆☆☆


あとは来週の誕生日だ。


ペアリングを買うことにしていて、今日の土産やでわざとリングをはめさせたりしてサイズを調べた。


あとは買いに行くだけだ。


☆☆☆


その日の夜に蒼からメールがきた。


『今日もデートできて幸せ♪
それと、お揃いも。
ドレスはあんなに喜んで貰えて
私も幸せ。
ずっと、空を想いながら
作ったよ。
空に、私の想いは届いた?』


『今日はありがとな。
ドレス、最初はビックリしたけど、
とにかく、嬉しい、ありがとう。
ストラップもありがとう。
また、明日からもずっと、一緒だ』


送信してから眠りについた。