「んだよっ!!今さら来んなよ~
もういいや、行こうぜ…」


気分が乗らなくなったのか、3人はブツブツ言いながらも、それ以上もめることなくどこかに行ってしまった。


「悪かった!!ほんと、大丈夫だったか?」


振り返り頭をさげながら聞いてみると、「平気だよ~」とにこやかに答えてくれた。


☆☆☆


まずはゲーセン。


俺は今まで付き合ったのは二人…


プリクラは撮りたいって言われても、気乗りしなくて拒否ってた。


元カノはどっちも向こうから告ってきて、挙げ句「なんだかイメージと違う」とか言われてどちらも3ヶ月も続かなかったな。


そんなんがあって、恋愛に面倒になったってのもあり、中2の冬以降、彼女は居なかった。


スケボーが楽しくてさらにのめり込んだのもその頃かな。


でも、蒼は違った。


プリクラ?いくらでも一緒に撮ってやりたいと思える。


初めてのキラキラチカチカする機械の中に入ると、さらにまぶしい…。


馴れた手つきであれこれセッティングして「空くん、あれだよっ、カメラ見て!…3、2、1っ」と言ってきた。


あっという間で俺はカメラから目線が外れてしまった。


「いいっ?また、来るよ、3、2、1っ♪」


今度は目線バッチリ。