【 腐りかけのteenager  】

もう、この状況・・・

笑うしかないと思った。

もう私の人生、どうにでもなってしまえばいい。

「なんで知ったのぉ~?アハハッ!」

私は小馬鹿にして健二さんに尋ねた。

「俺のオヤジ。お前知ってるだろ?」

「オヤジだってぇ~!!目の前にしたらビクビクしてる癖にぃ~!自分の親なのに、情けな~い!」

私の精神状態は明らかに不安定だった。

確かに、こんな状況で落ち着けるはずもない。

「まじめに聞けよ!でないと話さねぇぞ。」

「はぁ~ぃ。ごめんなさい。で?」

私の妙なテンションは続いた。

「お前を紹介したとき、何処かで会った気がしたんだって。それで、ずっと考えていたらしい。最近になって、その謎が解けたんだと・・・。マキから事情聴取した事を・・・。マキ、高校生の時に事件に巻き込まれたんだろ?」

「・・・ぅん。まぁ・・・。そんな大した事じゃないよ!殺されなかったし。ヘヘッ」

私の脳裏にうっすら思い浮かぶ事情聴取の光景・・・。