【 腐りかけのteenager  】

この日以来、男は私に毎日電話をかけてくるようになった。

特に話題はないが、たわいもない話を1日30分以上はしていた。

日に日に、男の口からは私に好意を示すような言葉も聞かれるようになってきた。

「マキちゃんは今まであった女の子の中で、一番可愛いよ。」

「・・・。ありがとう♪」

としか言いようがなかった。

「マキちゃんと過ごす時間が一番楽しい。」

「・・・・・・・・・・。うん。私も!」

ぉぃぉぃ(,,´¬д¬)シ
んな訳ねぇだろぉ~!!!!

心の中でゲロっておいた。

いつの間にか、男は自分の現状を語り出していた。

「俺がヤクザに入ってから、付き合う女はみんな俺の地位欲しさや、金目当てなんだよ・・・。俺は格好いい方ではないし、口が上手い訳でもない。だから、寄ってくる女は適当な奴ばかり・・・。適当に付き合って、欲しい物ねだって・・・もて遊ばれてるのは解ってた、それでも、良いと思ってたんだ。でも、最近になって思うんだ。俺も結婚したいって。俺の子供が欲しいって・・・。」

「可哀想~。」

私はつい、口からポロリと友達と話しているかのように、同情してしまった。

うわっ・・・!

今の言葉、超ー上から目線・・・。

あっちゃぁ~・・・やってもうた!?

だが、男の声は予想とは裏腹に、怒りもせず沈んだままだった。

と、驚くべき発言!!!