【 腐りかけのteenager  】

この日の夜、私が家に着くと携帯電話が鳴り始めた。

ピピピピピピピ・・・・・

あっ・・・病んでる人だ。

私はそう思い電話に出た。

男の口調は今までになく優しかった。

何がそうさせたの?と思うくらいだった。

私達は何故か世間話をしていた。

男は一度も私を怒鳴る事はなかった。

私はもう、囚われの身ではないという安心感に浸っていた。

だが、その安堵も数分の事だった。

男はまた、次に会う日を指定してきた。

「今度はいつがいい?」

「ちょっ・・・ちょっと待って・・・。」

私は話を止めた。

「今日のでポイント10点GETしたんだから、もうポイントオーバーでしょ?トータルで17点だよ!」

「はぁ?何言ってんの?」

男はとぼけたふりをし始めた。