【 腐りかけのteenager  】

男はホテルに入るとすぐに襲いかかってきた。

私は嫌がったら減点される・・・

その事だけが頭の中を占領していた。

出来る限り、精一杯楽しんでいる振りをし、嫌な顔一つしなかった。

私は女優よ!!

そう思うしかなかった。

私は数時間を男が堪能出来るように頑張った。

意外にも、男はエッチをする時間より、話している時間の方が長かった。

男は愛に飢えているのだと感じた。

男が幼い頃に両親が離婚し、不良になった話や、ヤクザに入るきっかけになった経緯など、何故か私に話してきた。

私は、聞き上手に成ったつもりで、共感してあげた。

意外と心はいい人なのかも知れない・・・

と、この時思った。

もし私の知人がこの男に、私に暴行するよう依頼しなければ、この人はこんな事しなかったんじゃないのかな・・・?

と、感じた。