【 腐りかけのteenager  】

「今の誰?」

「えっ・・・?誰って・・・友達だよ。」

「友達?」

お母さんはそう言うと私の顔を覗き込んできた。

私は下を向いたまま、黙々と食べることしかできなかった。

「友達に敬語?」

えっ・・・?

「話聞いてたの?!」

私は思わず、怒り口調で怒鳴った。

「聞いてた訳じゃないけど、たまたま聞こえたのよ。そんなに聞かれたらまずい話を友達としてる訳?」

私は言葉が詰まった・・・。

なんと返したらいいか解らず、ただ黙々と食べ続けた。

今にも空気に押しつぶされそうになりながら・・・。

お母さんに隠し事をするのは、凄く難しい・・・。

私はもっと慎重にならなければ・・・と思った。