芸能人になって初めての仕事は、不良高校生役だった。



本当にちょい役。



でも楽しくてしょうがなかった。



その時、友達になったのが、めちゃくちゃキラキラオーラを放つ、金森恭一。



明るくて、演技がうますぎるくらい上手くて、カッコイイ。



人気は蓮には負けるけど、俺は恭一も尊敬する。



「5股!?」

「うん。ちゃんと皆好きだぞ♪」



恭一も蓮も女癖が悪い。



モテる男ってみんなこうなのか…。



それから俺は中学を卒業して、近くの進学校に通った。



「進藤君ですよね?」

「うん。」

「好きです!!」



芸能人ってだけでモテた。



でも、別に遊んだら終わりって感じで、特に好きになれる奴もいない。



そんな時に入った美味しい仕事がバラエティ。



特番のクイズ番組だった。