いつもの声よりも数段低い声…。



「最近嵐と組む事が多いから本性現しとくわ。こっちが本物。」

「えっ!?はっ!?」

「現場では愛想よく世渡り上手に生きろ嵐。謙虚な気持ちも忘れんな。お前はもう少し延びる奴だ。」



意味がわからない…。



褒められた?



「俺今から女んとこ行くわ。じゃあここは払っとくから。」

「はぁ…。」



女って…。



今のって本当に蓮さん!?



ビックリしたのもつかの間、俺は余計蓮と言う男に興味を持った。



仕事で会えばいつもの蓮。



でも、仕事を離れると豹変する蓮。



「どっちが本物なんスか…。」

「だからこっちだって言ってんだろ。敬語やめろよ堅苦しい。」



それから俺は蓮と急速に距離を縮めていったんだ。



「蓮!!俺、芸能人になる!!もっと有名になりてぇ♪」

「マジで!?お前はモデルのが向いてるぞ…。」



ここから俺の芸能人生が始まる。