ミノルは 嬉しそうに笑ってから、 「そうか~。解らなかった? ふふ。 ライチの味だよ。」 あはは。と照れたように笑った。 「あ。そっか。」 この味はライチだ。 少し酸っぱいような、甘いような。 そして・・・ 「…ユリのため?」 「まぁね。さすが渚。」 そう。 百合さんが好きだった果物。 ミノルは また、静かに笑った。 あぁ、 やっぱり 横から見ると鼻からのラインがそっくり。 そんなことを思いながら 私は ライチのデザートをまた口に運んだ。