「俺さ、お前が親友でよかったなって…今思った」 「……バーカ」 そう言った雷は、本当に去っていった。 そんな雷の背中を見ながら、風磨は思った。 親友が与えてくれた、この素晴らしいチャンス。 その想いを無駄にしないように、しっかりと伝えなくてはいけない。 「…『バーカ』って…小学生かよ」 ありがとう、雷。