笑い混じりに風磨の携帯電話を拾った玲奈に笑いかけようと、視線を携帯電話から玲奈の目に移した時だった。 ずっと奥に、彩穂の手を引いて走る雷が見えた。 風磨との距離は、すごく離れている。 しかし、ずっと一緒にいた彩穂と雷なら、どんなに遠くても姿を確認できた。