「麻紀ー、彩穂の様子見に行かない?」 最初の授業が終わった休み時間に、美優がいつもの笑顔で麻紀に話しかけてきた。 手にはアメとチョコレートを持っていた。 多分彩穂にあげるのだろう。 麻紀が頷いたのを確認すると、美優は麻紀の腕に自分の腕を絡めて引っ張った。