しかしそこで、美優は思い立ったことがあった。





「先輩っ、彩穂ってどうしたんですか?」





風磨は振り返って、薄く唇を開いた。





「保健室で寝てる。アイツ、倒れやがった」





面倒くさそうにそう言う風磨は、呆れているけど笑っていた。