*** 肌の体温が上がっていく。 息遣いも何もかもが高みにのぼって。 だけれど、心は目は冷めきったままだ。 必死で男は私を連れていこうとする。 体は一緒に、でも心は? 全てが終わったとき、少し嘲った。 そして、ラストの仕上げ、別れを告げる。 呆然とした彼を、置いてホテルから出ていく。 胸のうちは誰にも明かせないまま夜は更ける。