うっすらと、意識が戻ってくる。
あたし、寝てたの・・?
目を開けると、あたしは誰かの膝の上で、
体には学ランが覆いかぶされていた。
『茜・・・くん・・?』
『おい、大丈夫か!?』
茜くんの名前を呼ぶと、そこにいたのは茜くんじゃなかった。
音楽室の、男の子。
あたしは虚ろな目で男の子の目を探した。
『無理すんなよ。寒くねぇか?』
あたしは力なく頷いた。
『ここ・・?』
あたしはあたりをキョロキョロ見回した。
『ああ、ここ、近くのカラオケ』
男の子はそういうと、洗面器の中のタオルを絞って
あたしの手を掴んで撫でた。
『あの・・・。ごめんなさい・・・』
『・・・・・なんで?』
あたしが謝ると、男の子はチラッとあたしを見てそう聞いた。
何でって・・・。だって、
『こんな迷惑かけちゃって・・・ごめんなさい
あの制服も弁償するから』
『はは。いいって別に。制服なんて元から綺麗じゃねぇし。
いきなり綺麗になったら着にくいじゃん』
男の子はそういって笑った。
『おし。ちょっとはマシんなったろ。
さて、そろそろ聞いてもい?』
『え・・・・?』
『何があった?』
『・・・・・・・・』
あたしは黙って俯いた。
自分の指を見ると、血だらけだったのが
綺麗に洗われていた。
話したくない。
だって、惨めじゃない?
こんな、こんなこと・・・。
『・・・・っごめん!!!』
『あっ・・・おい!!』
あたしは立ち上がって部屋を飛び出した。
外はまだ雨が降っていて、
あたしは上を見上げた。
『ふ・・・』
零れた涙が、雨で流れ落ちた。
大丈夫。明日になったら元に戻るよね。
きっと、奈々は動揺してただけなんだ。
だから、早く明日になれば
全部が元通りに・・・。
あたしは涙を拭って家まで走った。
雨は、止むこともなく、
いつまでも音をたてて降り続けた。
あたし、寝てたの・・?
目を開けると、あたしは誰かの膝の上で、
体には学ランが覆いかぶされていた。
『茜・・・くん・・?』
『おい、大丈夫か!?』
茜くんの名前を呼ぶと、そこにいたのは茜くんじゃなかった。
音楽室の、男の子。
あたしは虚ろな目で男の子の目を探した。
『無理すんなよ。寒くねぇか?』
あたしは力なく頷いた。
『ここ・・?』
あたしはあたりをキョロキョロ見回した。
『ああ、ここ、近くのカラオケ』
男の子はそういうと、洗面器の中のタオルを絞って
あたしの手を掴んで撫でた。
『あの・・・。ごめんなさい・・・』
『・・・・・なんで?』
あたしが謝ると、男の子はチラッとあたしを見てそう聞いた。
何でって・・・。だって、
『こんな迷惑かけちゃって・・・ごめんなさい
あの制服も弁償するから』
『はは。いいって別に。制服なんて元から綺麗じゃねぇし。
いきなり綺麗になったら着にくいじゃん』
男の子はそういって笑った。
『おし。ちょっとはマシんなったろ。
さて、そろそろ聞いてもい?』
『え・・・・?』
『何があった?』
『・・・・・・・・』
あたしは黙って俯いた。
自分の指を見ると、血だらけだったのが
綺麗に洗われていた。
話したくない。
だって、惨めじゃない?
こんな、こんなこと・・・。
『・・・・っごめん!!!』
『あっ・・・おい!!』
あたしは立ち上がって部屋を飛び出した。
外はまだ雨が降っていて、
あたしは上を見上げた。
『ふ・・・』
零れた涙が、雨で流れ落ちた。
大丈夫。明日になったら元に戻るよね。
きっと、奈々は動揺してただけなんだ。
だから、早く明日になれば
全部が元通りに・・・。
あたしは涙を拭って家まで走った。
雨は、止むこともなく、
いつまでも音をたてて降り続けた。
