お願い。
お願いだから・・・。
死んでしまったあたしの名誉なんてどうでもいい。
だから奈々たちのことを陥れないで・・・。
「・・・そんなに嫌なら、言わないであげる」
『え・・!?本当!?』
あたしは顔をあげて美香を見た。
美香はにっこりと頷いた。
そして―
「そのかわり、条件があるわ」
『条・・・件?』
嫌な感じがした。
目が笑ってない。
何かを含んでいるような
そんな不穏な笑み。
冷たくなるその瞳は
思わず目を逸らしたくなるほど怖くて・・・。
あたしは動揺を隠しきれずにいた。
『何・・・?条件って・・・』
「簡単なものよ。あなたにも出来るようなこと」
『簡単なこと?』
美香は静かに笑った。
「ほんのちょっと、あたしに協力してくれるだけでいいの」
協力・・・。
美香は今までよりも冷たい目をして
あたしを捉えた。
「涼介から離れて」
『え・・・・?』
「あんた、邪魔なの」
美香の冷たい声が耳に響く。
つまりはこういうこと。
宮原くんか奈々たちか
あたしにはどちらかしか選べないってこと。
