シャワーを止めると、樹里を抱きしめた。

「朝、起きたらいないから、焦ったよ」

「どうして?」

「つき合うことになった、その日に何度も抱く男に嫌気さして帰られと思ったんだよ」

「そんなことあるわけないよ。好きだから抱かれてるんだよ」

「エッチが好きだから、抱かれたのか?」

「違う! 亮二が好きだから」

「素直でよろしい」

オレは、うんうんと頷いた。

してやったり。

樹里の口から、好きという言葉を聞けた。

それだけで、幸せな気持ちになれるよ。


シャワーを浴びた後、服を着てリビングへ。