「説教してるんだよ。いいか? あいつとは、二度と関わるなよ!」

「…うん」

ましてや、他の男の家に行くなんてやめてほしい。

「それから、オレ以外の男の誘いも受けるな」

「ん? どいうこと?」

樹里が首を傾げた。

「日本語分かんないのか?」

「いや、誘いを受けるななとか、束縛されてるみたい」

「だって、オレ樹里のこと好きだもん。他の男に近ずけさせたくない」

これが、オレの本音だ。

嫉妬深いのかもしれない。

でも、樹里が他の男といるなんて、もう勘弁だ。

オレは樹里の手を握った。