「本当、泣き虫だな」

わんわん泣く、樹里の肩を抱き寄せた。

「オレと一緒に暮らしてくれる?」

「うん!」

「いつか、結婚しような。初めてだよ。こんなこと言うの」

「本当に初めてなの?」

「初めてだってば」

オレは苦笑いをした。

樹里と同じ時間を過ごすことが増えれば増えるほど。

樹里と一緒に住みたい。結婚したい。

その思いは強くなっていったんだ。


「樹里?」


不意に、肩に重みを感じた。

樹里が寝てしまい、寄りかかってきていた。

若干体が熱いような気がするぞ。