“オレは神隠しだ” 歩は冗談だろと青ざめる。例え確信できる状況にあったとしても、誰だって否定したいはずだ。 大体自らを神隠しなどと言う事自体、どうなのか。正直歩には判断しかねるし、どう口にしようか迷っていると先に緋葉の方が口にした。 「まあ驚くの無理ないし、当然の反応だと思う。オレも正直神隠しになるなんて、夢にも思わなかったし」 「まさか……」 信じたくない。 信じたくない。 信じたくない。 信じたくないけど、それを否定する材料など歩は持ち合わせていなかった。