「ぁ……ぇと……」 やばい。 本格的にどうしようだよぉ…! あたしがしどろもどろしていると、 教室の端に座っている朝ちゃんがおずおずと手を挙げた。 「先生。菜乃歌着替えさせてくるので水泳部の更衣室とシャワー室借ります」 そう言って、後ろのあたしの席からあたしのジャージを取って立ち上がる。 「お、おう。そうしてくれ」 先生も呆然としているものの、そう答える。 「菜乃歌、行くよ」 「あ、うん…」 朝ちゃんにうながされ、あたしは教室を後にした。 なんか、ごめんなさい……。