天ノ月

「サラ……。サラ、起きてください」


いつの間にか微睡んでいたようで、タミエルの優しい声で起こされた。


「僕はここで帰りますから。きちんと自分の部屋で寝てくださいね?」


「ん…分かった」


目を擦りながら地面に足を着ける。
タミエルが突然額ずいたので首を傾げると、神殿の入口に人影があった。

誰かは分からないが、雰囲気的にミカエルか…ラファエルだろう。


「じゃあね、ありがとうタミエル」


「おやすみなさい。また明日」


タミエルと別れ振り向くと、既に人影は消えていた。

一瞬訝しんだが疲れた体を引きずるようにして直ぐに自室に向かうと、倒れるようにしてベッドへ潜り込む。

タミエルの言うように、弓の稽古で思った以上に聖力を消費しているみたいだと実感した。

それでも、羽があることや聖力を使った色々な能力に少しずつ慣れてきたことを嬉しく思う。

タミエルには後日話を聞かなきゃ、と思っている内に、私は深い眠りについた。