腹黒年下くんの甘い罠。




キュッキュッ


あー集中できない。


キュッ


なんで私....


シュッ


ピッピッ


点が入ったことを知らせる笛が鳴る。

ふわふわと適当に動いたらいつの間にか人をかわせていて、前が空いたのでシュートを打ったら入った。


「あー。ダメだ。」


「どの辺がダメか教えなさいよ。」


うなだれる私にダルそうに声をかけるのは芹奈。

芹奈はコートの外で体操座りをしている。


「なんだか人少ないなぁって思ってたんだよね。」


「汗、かきたくないし。つーか、アンタがいれば一人でも余裕で優勝できるでしょ?だからいーの。」


「.....。」


いや、よくないだろう。


私から視線をそらして自分の綺麗な爪を見つめる芹奈を見て大きなため息を一つ。


自己中とはこのことだ。


「つーかさぁ。」


「なんですかぁ。私、早く試合戻らないとみんな困っちゃうと思うんですけどぉ。」


私はほげーっと試合をするクラスメイトを見つめる。