腹黒年下くんの甘い罠。




「囲め。」


体育館に向かおうとする私を田原先輩の合図によって囲む男達。


「彩華、本当に付き合ってあげるよ。気に入ったんだ。彩華のこと。」


「結構です。あと、退いてください。」


くすりと大人な笑みを浮かべる田原先輩に冷ややかな視線を送る。


なーにが「本当に付き合ってあげるよ。」だ!!

上から目線反対!!

もう悪役は引っ込め!!

原田さんの悪役なんてもう見たくない!!

十分胸キュンは補給できました!!


悪役退散運動!!

悪役反対!!


「反対!!反対!!」


右手を思いっきり上に掲げて叫ぶ。

そしてその右手を....


「何に反対なのかな?」


優しく包む田原先輩。